★山スキー at 平標山★(2003年4月27日) 新潟県中魚沼郡湯沢町

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今年のGWは、ラ・ランドネ主催の仙丈ヶ岳山スキーに参加させて頂こうと考えていましたが、
この前の燧ヶ岳が全然ダメで、これでは迷惑かけること必須だったので、諦めました。


その代わりと言っては何ですが、GWの何処かで好天を狙って1日平標山へ行こうと考えていました。 場所はここをクリック!
天気予報では「27日は全国的に素晴らしい天気になるでしょう・・」という予報を信じて行ってきました。しかも独りで・・。(・_・;
結果は予報に違わず素晴らしい天気で楽しめました。


・・しかし、時期的に少し遅いかなぁと思いつつ行ってみたのですが、行ってみると雪が見えない・・・。
一旦駐車場にferio君を停めた後、偵察がてら、別荘地の道路を歩いていきました。
すると、別荘地の方が山菜採りから帰ってこられていたので、尋ねると
「さっきもスキーを担いだ人が歩いて行ってたよ」との事。
"おっしゃ、じゃあ行くゾ!"と、車へ戻り準備をして出かけました。

★ルート所要時間★ (--->:シール登行(登り)/滑降(下り)、 ===>:ツボ足、 ・・・>:徒歩)
【登り】
8:45 平標山駐車場 ・・・> 9:15 ヤカイ沢取り付き・・・> 9:30 ヤカイ沢途中 ===> 9:50 ヤカイ沢途中2(休憩10分) ---> 10:30 デブリ末端 ===> 11:20 1,500m付近(休憩20分) ===> 13:35 1900m付近
【下り】
14:00 1900m付近 ---> 14:50 1,200m付近 (休憩5分) ===> 15:30 ヤカイ沢取り付き ・・・> 15:50 平標山駐車場

★滑走ルート★(赤:シール登行、黄:滑走、青:徒歩[登り]、緑:徒歩[下り]) Garmin GPS Venture&カシミール3Dにて作成
 平面図を見たい方はこちらをクリックしてください(別Windowで開きます)。

平標山ルート図(3D)

むむっ、雪が無い・・(汗) 別荘地を抜けて行くと斜面が見えてきます。
 多少山頂に雲はかかっていますが、これから晴れる予定だし、
 風も無いし、私が山頂につく頃は大丈夫だろう!とテクテク歩く。
 う〜ん、でもちょっと雪がもう無くなってるなぁ・・・
 一抹の不安・・・。

 地図とGPSを確認しつつ、ヤカイ沢付近に取りつきます。誰も居な〜い・・ちと不安。
 松手山、平標山を正面に見ながら、ヤカイ沢沿いをツボ足で歩きます。
 もう足の関節のつけ根が痛くなってきた。またかぁ・・と思いつつ、騙し騙し歩く。
 でも前回よりはマシかなぁ・・。いつになったら治るんだろう?・・。
 小さな支流がサラサラ音を立てて水が流れているし、暑いし、もう春なんだなぁと思いました。

こんな間近でデブリを見たのは初めて・・ ツボ足で歩いていましたが、斜度は緩いし、"あれ?何で私は板を担いでるんだ?"とハッとして、
 シール登行に切り替える。このくらいの斜度なら全然問題無いんだけどねぇ・・。
 来シーズンは、板に合ったシールを買うぞ!(・・ってそんな問題じゃないって言う声も・・)。

 相変わらず誰も居ません。先行者のトレースも無いし、皆、夏道を登ってるのかなぁ・・。
 そんな事を考えながら進んで行くと、ん?ん?ん????何だあれは・・・。

 !!雪崩の跡!!・・・コレってデブリ・・?!うげぇ!b( ̄□ ̄;)! !

 ちょっと先を見てみると、全層雪崩の跡がくっきりはっきり。
 冬の時期?or地図上では、快適に見えるゲレンデは、雪崩で分断されていました。
 この時期に沢沿いを行くこと自体が、無謀な事だったのかも・・と心臓がドキドキしてきた・・。
 こんなのに巻き込まれたら死んじゃうよ・・・と本気で思いました。

 こりゃイカンと、慌てて右側の尾根筋に進路を変えます。しかし斜度が急で板が滑ります。
 今度こそクトーを着けてみましたが、雪がかなり柔らかいのと、登行支柱を一番高くしていたせいか、全然ダメ。
 とりあえずこの場を去る事が先決と、板を担いでトラバースしました。
 まぁ確かによく見ると、クラックもあるし、雪崩の跡はあちこちあります。やっぱり遅すぎたのね〜(涙)。


 疎林の中を、やや右側へ直登します。しばらく登った所で、足が滑りがちになってきたので
 小休止。ここで歩行アイゼンを着けました。ちょっとだけザックが軽くなった(笑)?

 でも、今日は暑い!!大汗をかきながらひたすら右上方へ登ります。
 予定では右側の子尾根を上りつめて夏道に出るつもりでした。
 しかし、1,700m付近で、雪が無くなって木々が見えていました。
 がぁぁぁん。。夏道はまだまだなのにぃ・・。

 一旦諦めてここから滑り下りようかと思いましたが、
 今日は1日中天候は安定している予報でしたので、14時までは登ろうと決めて、
 若干上部の雪が多めの左側に方向転換して少しづつ左上部方向へ登って行きました。

あと少しなんだけどなぁ(涙) しかし1,900m辺りまで来ると、またまた雪が無くなってきました。
 木の間隔も次第に密になり、何とか登れるけど、どうやって滑るんだ?と思う状態になってきました。
 加えて、斜度も結構きつくなってきたし、膝まで足が雪に埋もれる箇所も増えてきて歩きづらくなってきました。
 板も背負ってるからハァハァ・・・・カメの歩みです。

 地図を確認すると、ほとんど夏道の尾根上・・。あと沿面距離で30m程登れば夏道に出られるのになぁ。
 "更に左上に行けば夏道に出られるかもしれないけど、あまり左側へ行くと、雪崩が怖いし・・。"と
 考えた末、ここで登りは終わりにする事にしました。さすがに独りで薮コギは出来ない。(>_<)
 う〜お腹空いた〜お昼にしようっ!

 でも、諦め悪い私は、「誰か居ますか〜?」と何度か大声を出してみましたが、返事はなかったです(笑)。
 もし誰か歩いていたら、どれくらい距離があるのか確認出来るなぁと思ったのですが。(^o^;

★1900m付近から見る景色(実写)★
こんな素晴らしい景色を見ながら遅いランチ♪

★1900m付近から見る景色(カシミール3Dにて描写)★

平標山山頂とMy mountain ski  お昼を食べながら、山頂を見ると、人が見えます。あ〜あ・・。ま、いっか・・。
 景色もキレイだし、やっぱり山はイイねぇ・・©
 しかし、そうしている間にも、"ゴゴゴ・・"という音と共に、小さな雪崩が発生しているのが見えました。(@_@;;
 記憶に有るだけでも2回ありました。1回は岩がゴロゴロ落ちてました。

 そんなこともあり、お腹は空いていたものの、何だか食べる気になれず、食事もそこそこに降りる事にする。
 降りるルートは念のため、登ったルートとほぼ同じにする事にしました。

1,600m付近 最初は斜度が急&木々が密なので、慎重かつ強引??に滑ります。
 もう少し滑りが上手かったらねぇ〜。

 1,600m辺りになると、多少は滑りやすくなる。

山頂は随分上になってしまいました。  降りるのはあっという間だなぁ・・・。
 さっきまであんなに近かった山頂は、かなり遠くになっていました。
 でも風もなく、雲もなく、鳥の声と雪崩の音(爆)だけの中、楽しく滑ります。

シュプールは、あまり見えませんが・・。 1,400m付近。今日はこの辺が一番楽しい所かなぁ・・。
 下手くそなシュプールを刻む(笑)。

 でもココはもう先程のデブリに近い・・。

先程のデブリ付近  雪崩の跡を右に見ながら滑ります。
 この辺りになってくると、デブリから離れた所を滑ったので、片斜面かつ、木がちょっと密なので
 快適からはほど遠かったです。とにかく、横滑りで木を除けながら前(下?)に進む感じ。
 ハイシーズンであれば、あの雪崩ている付近を快適に滑るのでしょう。多分。

ふきのとうがたくさん!! この手前で板をはずし、駐車場へ向かう。
 "ふきのとう"がたくさんありましたよ〜。

 取って帰ろうかなぁと思いましたが、やめました。
 帰宅してから母親に「少し取ってきてくれたら良かったのにぃ(涙)」って言われちゃいましたよ。

 来年はハイシーズンに行きたいです(シミジミ・・・)。


GPSデータによる考察★

@登り 断面図

標高差は約900bです。
先週と違って今日は意外に大丈夫でした。

燧ヶ岳でちょっと自信が
無くなってしまっていたので
体調が良ければ、そこそこ頑張れる
と、いう事が分かって良かったです。

右往左往しつつ行ったので、
下りと比較すると1.7倍位歩いてマス。(^o^;

A登り 速度

ログの急な速度は
滑り落ちた時ですかねぇ?
(何度か数bずり落ちちゃったので)

問題のシール登行は今回は少なかったですが
2〜4`。私にしては普通かなぁ〜。
多少安定した速度で歩けたようです。

とは言え、斜度がキツい所は歩いていないので、
根本的な問題は全然解決してないです。

B下り 断面図

登りと比較して下りは素直に
降りれたのであっという間でした。
(スキーだから当たり前だけど)

登りと比較して距離が全然違うのが
おわかりになるかと思います。

C下り 速度

徒歩での瞬間速度20`超は不明・・。
瞬間的な動きがログに残っただけなのでしょうか?
要研究・・・。

過去の数回と比較すると、
あまり気持ちよく滑ってないのが
よくわかります。(^o^;アハハ・・
でもこれが山スキーなのでしょうね。